ビットコイン(BTC)や柴犬コイン(SHIB)は、それぞれ異なる特性を持つ仮想通貨であり、投資のリスクやリターン、安定性なども異なります。
特に初心者や短期的に利益を出したい方にとっては、どちらに投資するのが適しているのか理解するのは難しいかもしれません。
- 安定性を重視してビットコインを選ぶべきか?
- 高利益を狙って柴犬コインに投資するのが良いのか?
このような理由で、どちらを購入するか、迷っている人も多いでしょう。
この記事では、ビットコインと柴犬コインの違いや、どちらを選ぶべきかを詳しく解説していきます。
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ビットコイン(BTC)と柴犬コイン(SHIB)の比較
項目 | ビットコイン(BTC) | 柴犬コイン(SHIB) |
---|---|---|
発行年 | 2009年 | 2020年 |
開発目的 | デジタル資産、価値の保存手段、決済通貨 | ミーム(インターネット文化)を基にしたエンターテインメント通貨 |
供給量 | 最大2100万枚で固定 | 供給量の上限なし(約1兆枚発行済) |
認知度 | 非常に高く、世界中で広く認知されている | ミームコインとして知名度は高いが、一般的にはまだ限定的 |
主な利用用途 | 資産の保存、投資、決済 | 短期的な投資、投機、SNSでの人気 |
価格変動 | 比較的安定しているが、高いボラティリティもある | 非常に大きく、短期間で激しい価格変動が起きやすい |
規制の影響 | 各国の規制強化による影響を受けやすい | 一部の国では規制されているが、全体的な影響は小さい |
リスク要因 | 規制リスク、流動性リスク、価格変動 | 急激な価格変動、流動性リスク、ミームに依存する価値 |
1. 発行年・開発目的
ビットコインは2009年に誕生し、デジタル資産として長期的な価値保存や決済手段としての利用を目指して開発されました。
供給が制限されており、資産としての価値が高く評価されています。
柴犬コインは2020年にミームを基に誕生し、インターネット文化を意識したエンターテインメント的な側面が強い仮想通貨です。
ミームコインの1種であり、ドージコイン(DOGE)などと一緒に2021年に注目度が急上昇しました。
開発当初から投機的な要素が強く、価格変動も激しいです。
分かること
ビットコインは投資家が長期的な安定性を期待できるのに対し、柴犬コインは短期的なトレンドや流行を追いかける投機的な通貨となります。
投資の安定性を重視する人にはビットコインが、エンターテインメント的な要素を楽しみながら高リターンを目指す人には柴犬コインが向いています。
2. 供給量の違い
ビットコインは供給量が2100万枚に制限されており、需要と供給のバランスが安定しやすいことから、インフレに強いとされています。
供給が増えないことで、価値が希少な資産として維持されやすく、デジタルゴールドとしての地位を確立しています。
需要が増加しても供給は固定されているため、長期的には価格が上昇しやすい特性を持っています。
これがビットコインを「価値の保存手段」として位置づける理由の一つです。
一方柴犬コインには、供給量に上限がないため、既に1兆枚以上が流通しています。
大量に発行された結果、1枚あたりの価格が低く抑えられやすく、購入する敷居が低い仮想通貨です。
供給量が無制限であることは、インフレリスクを伴い、価格が急落する可能性も高いです。
人気や流行が下火になると急激に価値が下がるリスクがあります。
分かること
ビットコインは希少価値が高く、資産としての価値が安定しやすいのに対して、柴犬コインは供給量が多いため、安定性には欠け、流行に依存する投機的な通貨です。
資産価値として希少性を重視するならビットコイン、少額で手軽に購入したいなら柴犬コインでしょう。
3. 認知度・主な利用用途
ビットコインは世界的に広く認知され、デジタルゴールドとして多くの人々が投資対象として捉えています。
また、著名な投資家や企業もビットコインを購入しているため、資産としての信頼性が高いです。
一部の国では決済手段としても利用されており、資産保存や取引手段として利用されることが一般的です。
一方、柴犬コインは主にSNSやインターネット上で話題になることで注目されており、価格の上下もその話題性に左右されやすいです。
著名なインフルエンサーやSNSの投稿が価格に大きな影響を与えるため、ビットコインのような長期的な価値保持よりも、短期的な利益目的で購入される傾向があります。
分かること
ビットコインはデジタル資産としての認知度と信頼性が高く、長期保有目的に向いています。
一方、柴犬コインは短期的な価格変動に依存しており、話題に合わせて短期的な利益を狙いたい人に向いています。
4. 価格変動とリスク
ビットコインは価格は安定しているものの、依然としてボラティリティがあります。
ただし、他の仮想通貨と比べると長期的な価格上昇が見込まれ、価格が急落するリスクも相対的に低いです。
世界的な規制の動向には影響を受けやすいものの、その安定性から多くの投資家にとって安心して保有できる資産とされています。
柴犬コインは価格変動が激しく、短期的に急上昇することもあれば、急落することも頻繁にあります。
インフルエンサーやSNSの投稿、ミームの流行に左右されるため、安定した投資資産としての性質は乏しいです。
流動性リスクや投機リスクが高いため、長期的な価値保存には不向きです。
分かること
ビットコインは比較的安定しており、資産の保全を目的とした長期投資に向いています。
柴犬コインは短期的なリターンを期待する投機的な投資家に向いており、価格変動を利用して利益を得たい人に適しています。
ビットコイン(BTC)と柴犬コイン(SHIB)のチャートによる違い
ビットコイン(BTC)
ビットコインの週足チャートを見ると、全体的に上向きのトレンドが確認できます。
ビットコインは上昇と下落を繰り返しながらも、長期的には価値が増加していることが特徴です。
特にビットコインは4年に1度訪れる「半減期」の影響を受けやすく、半減期後に価格が大幅に上昇する傾向があります。
- 上昇と下落のサイクル:週足で見た場合、ビットコインは全体的な上昇トレンドに沿って動いており、ボラティリティが高いものの、長期的には上昇基調です。
- 半減期の影響:2020年、2024年にかけて半減期後の価格上昇が見られ、供給が制限されることで価格が上がりやすい構造を持っています。
柴犬コイン(SHIB)
一方で、柴犬コインの週足チャートは、収束状態を示しています。
柴犬コインは一度急上昇した後、現在では横ばいの動きが多く、どちらの方向に動くかが不明確です。
これは柴犬コインがSNSやトレンドの影響を受けやすく、根本的な価値の評価が難しいことが理由として考えられます。
市場全体がミームコインに対して冷静になると、価格が収束していく傾向が見られるため、長期的な上昇トレンドはまだ確認できていません。
- 収束傾向:一時的な急上昇を見せた後、現在は横ばいの価格推移が続いています。安定した上昇基調は見られず、SNSのトレンドによる影響を強く受ける傾向があります。
- 方向性が不透明:上昇または下落の明確な方向性が見えにくく、今後の動きが予測しにくい点が特徴です。
テクニカル的にみて
ビットコインは長期的な上昇トレンドを維持しているため、長期投資に適しています。
一方、柴犬コインはトレンドが収束し、今後の動きが不明確であるため、短期的な投機目的の投資家向けです。
専門家の意見
マイク・ノボグラッツ氏によるビットコインの未来
マイク・ノボグラッツ氏(ギャラクシーデジタルCEO)は、「ビットコインがデジタルゴールドとしての地位を確立するのは避けられない」と述べています。
ノボグラッツ氏の予測では、ビットコインはその価値をさらに高め、金に匹敵する資産となる可能性があると示唆しています。
「ビットコインは金と同じ時価総額、そしてそれを超えるという必然的な道を進んでいると思う」
なので価値保存に最適なビットコインは多くの投資家が保有しています。
ピーター・シフ氏の柴犬コインについての批判
一方で、ピーター・シフ氏(経済評論家)は、柴犬コインなどのミームコインに対して批判的な立場をとっています。
シフ氏は「ミームコインは短期的な利益を生み出すかもしれないが、長期的な価値保存手段としては機能しない」と述べており、リスクを承知の上で投機的に取り扱うべきだとしています。
よって総合的に、長期的な価値保存に関してはビットコインのほうが適していると言えます。
結局「ビットコインか柴犬」どっちを買うべきか?
では、どちらを買えばよいのでしょうか?
結局のところ、どちらにも利点があり、必ずしもこちらと断定して決めることはできないため、目的にあわせて投資していく必要があります。
ビットコインが向いている人
長期的な価値保存を重視する人
ビットコインは「デジタルゴールド」として価値の保存手段として評価されています。
価格が長期的に安定しやすく、将来性も期待されるため、長期投資を考えている人に向いています。
リスクを抑えて安定した資産を求める人
比較的安定した価格変動が特徴のビットコインは、ハイリスクを避けたい人や、安全な資産運用を考える人に最適です。
短期的な価格の激しい上下よりも、安心して資産を保有したい人に適しています。
実績と信頼性を重視する人
最も歴史のある仮想通貨であり、機関投資家や大手企業も保有していることから信頼性が高いです。
信頼性や実績を重視し、安定した資産としての仮想通貨を求める人におすすめです。
柴犬コインが向いている人
短期間で高リターンを狙いたい人
柴犬コインは価格の変動が激しく、短期間での急騰・急落が頻繁に起こります。
SNSやミーム文化に影響されやすく、短期間で利益を得たい投機的な投資家に向いています。
少額で大きな枚数を持ちたい人
柴犬コインは価格が安いため、少額の資金で多くの枚数を購入できます。
小さな資金で大きなポテンシャルを期待し、試しに仮想通貨に触れてみたい人にも適しています。
リスクを承知でトレンドを追いたい人
SNSやインフルエンサーの影響を受けて急上昇することがあり、トレンドや話題性を楽しみながら投資したい人に最適です。
高リスクを承知し、トレンドに乗ってリターンを得ることを重視する人に向いています。
要するに、ビットコインは長期的な資産形成や安定を求める人におすすめで、柴犬コインは短期的な利益やトレンドを楽しみたい投資家向けですね。
購入目的に応じて、自分に合った通貨を選ぶと良いでしょう。
まとめ
この記事では、ビットコイン(BTC)と柴犬コイン(SHIB)の特徴や投資における選択基準を解説しました。
要点をまとめると以下のようになります↓
【ビットコイン(BTC)】
- 長期的な資産保存に適したデジタルゴールドとして評価される。
- 供給量が制限されているため、インフレに強い。
- 世界中で認知度が高く、機関投資家や企業も支持。
- 比較的安定した価格変動で、安定した資産を求める人に最適。
【柴犬コイン(SHIB)】
- ミーム文化やSNSでの人気に依存する投機的な資産。
- 供給量に上限がなく、価格が非常に安いため少額で大量に購入可能。
- 短期間で急騰・急落するため、高リスク・高リターンの短期投資向け。
- SNSやトレンドに敏感な投資家に適している。
最終的には、「長期的な安定」を重視するならビットコイン、「短期的なリターンやトレンド」を重視するなら柴犬コインを検討するとよいでしょう。
購入目的に合わせ、自分の投資スタイルに合った通貨を選ぶことが大切です。