ゲームのキャラクター立ち絵は、プレイヤーがキャラクターに感情移入するための重要な要素です。特にノベルゲームやRPGでは、立ち絵が物語の雰囲気やキャラクターの個性を大きく左右します。しかし、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
- 初心者だけど、どこから始めればいいかわからない
- 効率よくキャラクターの差分を作りたい
- 魅力的なポーズや表情を描く方法を知りたい
この記事では、ゲーム用の立ち絵を描くための具体的な手順やコツを詳しく解説します。
1. 立ち絵の準備:設定をしっかりと決める
まずは、どんなキャラクターを描くのかを明確にすることが大切です。準備段階がしっかりしているほど、スムーズに制作を進められます。
- キャラクター設定を具体的にする
- 年齢、性別、性格、背景設定を決める
- 服装や小物のデザイン、テーマカラーを設定
- ゲーム内でどのような役割を果たすのかも考慮する
- サイズと保存形式を決める
- ゲームの解像度に合ったサイズを設定(例:800×1360ピクセル)
- 背景透過のPNG形式や編集可能なPSD形式で保存するのがおすすめ
- ツールを準備する
- 液晶タブレット(液タブ)や板タブレット
- ペイントソフト(無料なら「メディバンペイント」、有料なら「CLIP STUDIO PAINT」や「Adobe Photoshop」)
2. ラフ制作:全体の構図を決める
ラフ制作は、キャラクターのポーズや構図を決める重要なステップです。この段階では、細部にこだわらず、大まかなイメージを掴むことを意識しましょう。
- ポーズの決定
- キャラクターの性格やゲームのテーマに合ったポーズを選ぶ
- 立ち絵では正面向きや斜め向きが基本ですが、場合によっては動きのあるポーズも考慮
- 複数のラフを描く
- 1案だけでなく、複数のポーズや構図を試し、最適なものを選ぶ
- この時点で表情や小物の配置もざっくりと決めておく
- バランスを確認
- キャラクターの頭身や手足のバランスを確認し、違和感がないか修正
3. 線画作業:クリーンな線を描く
ラフが完成したら、次は線画を描きます。線画は、キャラクターのディテールを正確に表現する重要な工程です。
- 線の強弱を意識する
- 外側の輪郭は太め、内側のディテールは細めの線を使うとメリハリが出る
- 線の始点と終点を滑らかにすることで、全体が洗練された印象に
- 線画のレイヤー分け
- キャラクターのパーツごとにレイヤーを分けると、後からの修正が簡単
- 不要な線を整理する
- 線画が完成したら、余分な線や不必要な部分を削除
4. 色塗り:立体感と魅力を引き出す
色塗りはキャラクターに命を吹き込む工程です。基本色を塗った後、影やハイライトを加えて立体感を出します。
- 基本色を塗る
- キャラクターのテーマカラーに沿って、全体の色を塗り分ける
- レイヤーごとに色を分けることで、調整が容易に
- 影とハイライトを追加
- 影はキャラクターの体の動きや光源を意識して配置
- ハイライトを髪や目、アクセサリーに加えると、キャラクターが生き生きとした印象に
- 背景との相性を確認
- ゲームの背景にキャラクターを配置し、色のバランスを確認
5. 差分の作成:ゲーム内でのバリエーションを増やす
立ち絵は、表情やポーズの差分を用意することで、ゲームの臨場感が大きく向上します。
- 表情差分
- 笑顔、怒り、驚き、悲しみなど、物語に合わせたバリエーションを用意
- 目や口の動きだけでなく、眉や体の角度も微調整すると自然な仕上がりに
- ポーズの変化
- 立ち絵を元に手や足の位置を調整して、動きのある差分を追加
- ポーズごとに小物や衣装をアレンジするとさらに効果的
まとめ
この記事では、「ゲームの立ち絵の描き方」について詳しく解説しました。要点を振り返ると:
- 準備をしっかり行う:キャラクター設定やツールの選定が重要
- ラフ→線画→色塗りの順で進める:各工程でクオリティを高める
- 差分を用意する:表情やポーズのバリエーションでゲームの魅力を向上
立ち絵制作は一見難しそうに見えますが、基本を押さえれば初心者でも取り組むことができます。この記事を参考に、自分だけの魅力的なキャラクターを描いてみてください!